やあ、おはようといえるまちづくり

次世代に対する私たちの責任

現在だけでなく、30年後、50年後の将来を見据えた取組

平成31年度(令和元年) 長久手市長施政方針
「市民主体のまちづくり」を目指すためには、市民の力、地域の力を従来の仕組みの中だけで考えるのではなく、場合によっては新しく作り直すことが求められます。 自分達の暮らしを見つめ、行動する新しいまちのかたちを試行錯誤しながら進めていただいています。 里山保全や子育て、防災、防犯、地域での支え合い等、自らが関心を持つ分野でつながり、活動する市民が着実に増えてきていることは、非常に心強いことです。今後は、行政課題と重なる分野においては、行政と役割分担をしながら課題解決にあたる地域活動団体、市民活動団体を育成し、協働していくことが、ますます重要になります。 

日本生命財団から多大な助成金を長久手町民で活用
 吉田 一平(よしだ かずひら)愛知県・愛知たいようの杜施設長

2001ニッセイ財団シンポジウム 
「高齢社会を共に生きる」 -新世紀の福祉と介護保険-日 時: 2001/8/25(土)

助成を受けて、私どもの施設が使うのではなく、全額町民の皆さんに使っていただいたらどうだろうと考えまして、全部町の皆さんへお出ししたのです。まちづくりプランを公募したことにより、新しいボランティア団体を多数掘り起こすことがで き、これがボランティアセンター設立のきっかけとなりました。平成13年7月に行った、まちづくり実践報告会では社会福祉協議会によるボランティア見本市が併催されました。これは社会福祉協議会が町内のボランティアグループの活動を紹介する初の試みであったのです。 

時間に追われない 小さな子どもたちを相手にさせていただいているのです。時間に追われない方が、この21世紀になり、 どんどん増えてきて、ついには過半数を占めるぐらいになってきます。でも世の中は、あいかわらず時間に追われる方の考え方が優先しています。そんな中で、私どもの施設やボランティアだけではなく、 町民の方や普通の父母にも、もう一度時間に追われない社会での暮らし方や時間に追われない方に対する暮らし方を考えてもらいたいと思うに至りました。

今回の日本生命財団のお金を活用して、ほかでは決して味わうことのできないプロセス「暮らし」から、町の中に「ゆっくり暮らそう」という意識が生まれるといいと考え、助成事業に取り組み始めました。 
ゴジカラ村に「時間銀行」を作り、始めることになりました。時間銀行の考え方は、幼稚園の銀行、 老人ホームの銀行、学校の銀行、それぞれの場所で銀行を作り「自分のしてあげたいこと」と「自分 のしてほしいこと」を登録して、それを交換するのです。これは今「エコマネー」と呼ばれ全国に広まりかけています。私はこのエコマネー(地域通貨)とは異なり、体の不自由な人や寝たきりのお年寄り、 小さな子どもたち、どんな人にも役割と居場所があることを町の人たちに分かっていただくことが必要なのではないかと思って取り組んでみました。

まず幼稚園から始めたのです。幼稚園から始まれば、ボランティアの意識はありませんので、幼稚園のお母さん方に「子どもにはみんな価値かあって役割がある。それを認めるために、手段として時間券を使うのです」という話をしました。 

子ども達は、親を始めとする大人の背中を見て育ちます。私たち大人が、地域のことを「他人事」から「我が事」として活動する姿を、未来のまちづくりの担い手である子ども達に見せることで「市民主体のまちづくり」が文化として定着し、将来にわたって「キラキラ光る長久手」を「明日の市民に渡す」ことができるはずです。 
「市民主体のまちづくり」は、一朝一夕には進まない地道な取組ではありますが、互いに声を掛け合い、対話を繰り返し、回り道や失敗を許し、 待つことができる大らかな心を育てながら、ゆっくりであっても着実に前 進することで「人口減少・高齢化・大災害」という3つの課題を乗り越えていきたいと願っています。

説明に行きます!
(ながくて未来図関連)

ながくて未来図(第6次総合計画)
そして、目指す未来に向かって市民で取り組むアクションをまとめた
市民まちづくり計画
~まちを育てるアクションブック~
この2つの計画に基づく、新しいまちづくりがスタートしています。